自分の世界がすごくちっぽけに感じた。
そんな自分を変えたかった。
なんとなく自分の学力に合った大学に入り、なんとなくサービス業を目指して、たまたま受かったホテルでなんとなく目の前の仕事をこなしてきた。自分自身の将来のことをちゃんと考えず、ただただ周りの流れに合わせてこれまでの人生を送ってきました。毎日会社と家の往復だけ。昨日と今日が入れ替わっても全く気付かないような日々。今いる世界も、自分自身も凄くちっぽけに思えました。ふと気付いたら28歳目前。初めて感じた危機感。仕事は嫌いじゃないし、楽しい職場だったけど、この日常が10~20年後も続いていると思うとゾッとしました。今まで目をそらし続けてきた自分の人生のレールは、数十年後も同じ場所を走っているように思えました。何かを変えたい!そう思ったとき、自分がとてつもなく世間知らずだということに気づきました。何かを変えたいと思っても変え方が分からない。何も知らない。自分に関係のあるすごく狭い世界のことしか知らない。もっと広い世界のことを知りたい!自分の狭い価値観を吹き飛ばしてくれる何かを見つけたい!これが世界一周をしようと思った最初のきっかけです。そういえば今までブログを続けてきたのに一度も旅に出たきっかけについて書きませんでしたね。単純にこんな感じで重くて長ったらしいからという理由だったんですがワタシのしょーもないブログにここまでついて来てくれた皆さまですから、珍しく心の内を吐き出して見ようかなと思いました!という訳でまとめ編です。今思ってることをそのまま書きます。これまでの思い出を写真と共に振り返ります。えぇ、そうです。完全に自己満足です。長いので無理なさらずに。写真はダイジェストで流していきますので、旅中に出会った皆さま、お久しぶりです!(?)
世界一周に行くと決めてから仕事を辞め、寮も引き払った。あれだけ毎日通った会社と書類一つでお別れをしたときはなんともあっけなかった。そして積極的にセミナーに参加した。自分と同じ目標を持ち、同じ境遇にいる仲間といるだけでとても心強かった。
人生初海外、初一人旅で挑んだベトナム。何もかもが初体験。全てが新鮮で不安だった。アドレナリン出まくり。初日の宿すら決めてないノープラン旅。そもそもどーしたら良いかが分からなかった。自由な旅は、自分の自由に責任を追うことだと分かった。誰も助けてくれない、自分を知る者がいない世界はまだまだ広すぎて測れなかった。
孤独と戦ったカンボジア。アドレナリンが尽きて寂しくなった。英語力ゼロだし、日本語無いし、チケットすらスムーズに買えなくて係員にバカにされる。独りというのはこんなにも孤独で辛いものかと痛感した。隣に誰かいてくれるだけで良いのにと思っていたが、結局はいつも脳内で自己完結。初めて日本人宿に行った時の安心感には涙が出そうになった。
事件が起きたマレーシア。あ、そうそう実はマレーシアで早速タブレットとカメラ盗まれてたんすよ。初期からブログ見てくれてた方、ペナン島編が無かったのはその為です。 ←遅っ( ̄□ ̄;)
友達って素晴らしいと感じたタイ。この旅初めて深い仲(?)の友達が出来た。瀬戸ちゃん!そして世界一周セミナーで仲良くなったうっちー&あゆみちゃんと再会。念願の、『誰かが隣にいてくれる状態』の安心感と楽しさはカオス!常に話しかける相手がいるというのは、ありがたいことだと思った。
旅本来の面白さに目覚めたインド。もうね!こーんな強烈な国、他に無いからね。なんなんだろね、あの病みつきになる感覚。すんごくムカついたりもしたのに憎めないし思い返すと笑っちゃう。そしてこの時らへんからあれ?俺の旅、女子とばっかり行動してね?と思い始める。(インドはほぼなつきさんとアキさんで締め括られる)
スリランカってゆーよりあゆみちゃん?。再び再会したあゆみちゃんとずっと行動したスリランカ。思い出はあゆみちゃんの最高にイケてるコミカルキャラと茶畑鉄道だけでも良いですか?旅で初めて女子と同じ部屋になって内心すごくドキドキしてたのは秘密にしておこう。
強烈な文化の違いを感じたイラン。初のイスラム教国。見える景色何もかもが日本とまるで違う。イスラム=危ない、のイメージは壊れ、親しみが湧いた。百聞は一見にしかず。日本で得られる印象と現実の差はでかかった。見ず知らずの旅人、しかももう2度と会わないだろう相手にどうしてそこまで親切にしてくれるのか。どうしてそんなに屈託無い笑顔を向けてくれるのか。感謝という二文字が常に浮かんでいた。薄着で吹雪の中に放り出された時は死ぬかと思った。
旅人中級レベルに上がったトルコなんでもそつなくこなせるようになった時期。ほぼ英語も通じないので、トルコ語だけで乗り切った。辛かったイランを乗り越えた後のトルコ料理は旨すぎて泣きそうになった。人の穏やかさも印象的。地方都市トラブゾンは色んな意味で優しい街だった。辛い旅の連続で尖っていた心が溶けていくようだった。
脱け殻状態だったグルジア。旅に余裕が出てきた分、自分と向き合う時間が増えた。観光よりも宿に籠ることが多かった。自分の旅の意味、自分のダメさ、もやもやもやもや考えて、結局泥沼にはまった。孤独とはまた違った辛さを強く感じた。
迷走しつづけたアルメニア。もやもやはまだまだ続く。どんどん深みにはまっていった。もがいてもがいて、それでもまだ答えは見つからない。でも今になってようやく言える。この時期がなかったら今の自分は無い。
死にかけたギリシャ。あんな綺麗でお洒落な島サントリーニに何故一人で行った!?とあのときの自分を膝詰めで説教したい。いや、もう孤独死するかと思いました。もはや心配停止状態でした。財政破綻するまで待てば交通費タダで旅できたのにな…帰りのフェリーの中でインドぶりに奇跡の再会を果たしたペペロンさん、彼もまた熱い男で、不思議な魅力があった。
疑問を感じ、思い出したイタリア。あんな綺麗でお洒落な街ヴェネチアに何故一人で行…(略)。確かに綺麗な街並み、お洒落なカフェ、美味しいパスタは最高だった。‥……‥……はて?俺ってこーゆー旅がしたかったんだっけ?小綺麗な観光地を巡るだけの旅は自分の旅ではなかったと気付いた。
間違いなく一番思い出深いエジプト。イタリアでの疑問の答えを見付ける為、スリルと刺激と探求心を求めてエジプトへ。おかげでラマダーンも見れた。そして何と言ってもダハブ。洋くん、まいちゃん、みきさん、チャーリーさん、めぐみちゃん、そしてテルさん。辛い瞬間も皆がいたから乗り越えられた。もうね、一生忘れない。皆大好き!楽しかった。
‥……‥……‥……え?スペイン?はいはーい、ウクレレ買いに来ただけだから思い出無いでーす。飛ばしまーす。滞在日数3日だからねー思い出もへったくれもないでーす。サクラダファミリアが完成したらまたきまーす。(雑)
夢が現実になったモロッコ『来年の誕生日は一体どこで何してるんだろ?』と思ってた去年の自分へ!砂漠のど真ん中でウクレレ弾きながら流れ星眺めてたぞ。おめでとう。旅を一番楽しんだのはモロッコかもしれない。個人的にはエッサウィラのお魚天国がお気に入り。なぎさちゃん、圭くん、なおやくん、ちよこちゃん、けんたくん、そして瘧師ファミリー、色んな出会いがあった。
決意したキューバ。瘧師ファミリーと再会。行動力と決断力、色んなエネルギーに溢れたひろパパ。笑顔が絶えず、穏やかな母性愛溢れるみかママ。『僕の家族になればいいよ』と誘ってくれたしっかり者のそら。瘧師家のフラッグシップ、突撃隊長あおい。あぁ、理想の家族ってこんな感じかなぁと密かに思う。目標にすることに勝手に決めた。そしてようやく自分自身のやりたいことの手がかりを見つけることが出来た。おかげで帰国を決断できた。
(第一章)ラストのメキシコ。日本人宿で待っててくれた瘧師ファミリーの他、書ききれないくらい多くの旅人が訪れて、誰も彼もが魅力溢れる人達ばかり。全員に共通しているのは、みんな本気の本気で今を楽しんでいること。海に行ったら全力で飛び込むし、お酒を飲むのも、卓球やるのも、女子会やるのも、そしてひっそりと語り合うのも全てが全力投球。人生を本気で楽しんでいるからこんなに笑えるんだと思う。こうして旅を振り返ると、行った場所や食べた料理よりも、出会った仲間達と共に過ごした時間の方がよっぽど思い出深い。近所の公園に行こうが地球の裏側に行こうが、結局は旅は出会い次第だと思う。あなたにとって旅とは?と聞かれたら1つは『出会い』と答える。そしてもう1つは『自分と向き合うこと』と答える。会社で同じ毎日を繰り返していたら気付かなかったことがたくさんある。旅に出て、立ち止まってゆっくり自分と向き合うことが出来た。嫌と言うほど自分と向き合った。おかけで自分のダメな所も思い知ったし、自分の意外な一面を見つけることも出来た。旅と向き合うことは自分と向き合うことだと気付いた。たかが旅行、ふらふらと遊んでるだけだと言われることもあるけれど海外未経験で飛行機の乗り方も分からない状態からスタートし、命がけで遊びに取り組んできたことを誇りに思う。あの繰り返しの怠慢な毎日と比べたらなんて得るものの大きい9ヵ月だったのだろうと思う。旅に出たから偉いとか、凄いと言う事じゃない。仕事に命かけてる人だっているし、働き続けることの凄さは、辞めた人間だからこそ分かる。大切なのは、後悔しない生き方を自分で選ぶことだと思う。たった一度の人生、死ぬ間際には『もうやりきったー』と笑って死にたい。行くか行かないかなら、行く。やるかやらないかなら、やる。やらないで後悔するより、やって後悔する。そんな前向きな考え方を旅に教わった気がします。ここまで付き合ってくれた皆さま本当にありがとうございます。ブログを書くという時間は、しばし旅の妨げになったり、時間を無駄に使ってしまうことになるのですが皆さまからの温かいコメントが孤独旅の中で力強い支えになっていたのは間違いありません。 今後も少しずつブログは続けていくし、第2章への準備も進めていくつもりです。何せまだボリビアのウユニ塩湖も見てませんしね。番外編もちょくちょく書いていくつもりなのでまた近いうちにお会いしましょう。最後に、世界一周9ヶ月間旅で出会ったこれまでの全てに感謝します。出発日 2014年12月15日帰国日 2015年09月15日総合計 275日間訪問国 17ヶ国訪問都市 52ヵ所ベトナム:ホーチミン、ホイアン、ダナン、フエ カンボジア:プノンペン、シェムリアップマレーシア:クアラルンプール、ペナンタイランド:バンコクインド:コルカタ、バラナシ、デリー、バンガロール、ハンピスリランカ:コロンボ、キャンディ、ダンブッラ、ヌワラエリア、ゴールイラン:テヘラン、シラーズ、エスファハン、アブヤーネ、タブリーズトルコ:トラブゾン、カッパドキア、パムッカレ、ブルサ、イスタンブールグルジア:トビリシアルメニア:エレバンギリシャ:アテネ、サントリーニイタリア:ナポリ、ローマ、フィレンツェ、ボローニャ、ベネチア、ミラノエジプト:カイロ、ダハブ、アレクサンドリアスペイン:マドリードモロッコ:シャウエン、フェズ、メルズーガ、トドラ、エッサウィラメキシコ:カンクンキューバ:ハバナ、ビニャーレス、バラデロ、トリニダー飛行機利用回数(経由便含む) 22回雨で丸1日つぶれた日 1日お腹壊した回数 1回風邪を引いた回数 2回盗難などのトラブル 2回サングラス購入 5回気に入った国ベスト3(順不同)エジプト、モロッコ、インド (※←なんと世界三大うざい国)気に入った街ベスト3(順不同)ダハブ、トラブゾン、エッサウィラここまで書きあがったところで、ちょうど羽田空港に着きました。ただいまっ!
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