※ちょっと今回、長文です。
「あれ?29番の席、もう誰か座ってるぞ?(・∀・)」
それがきっかけだった。
シャウエンからフェスという大きな街にバスで移動する為、
あらかじめチケットを予約し、それを持って車内に乗り込んだ時のこと。
ワタシの席であるはずの29番と、その隣の30番には仲良くモロッコ人夫婦が座っていた。
ここ、僕の席なんですけど、とアピールしてみるも一向にどこうとしてくれない。
車内は満席。ここに座れなければフェスまでの5時間、一人だけ立っていなければならなくなる。
ふてぶてしく座る二人に対し、言葉も全く通じず困り果てていた所に、
乗客のうちの一人であろう中年男性が現れ、どうしたんだい?と英語で言ってきた。
ワタシはチケットの半券を見せながら、つたない英語で状況を説明した。
すると中年男性は夫婦に何やら話し始め、二人が持っていたチケットを出すと
旦那さんは30番。
そして
奥さんの方は席番号が47だった。
それでも何故か頑なに動いてくれなかったが
中年男性が運転手まで呼んできてくれて、ワタシを29番の席に座らせてくれた。
奥さんはしぶしぶ47番の席へ移っていった。
そしてワタシの隣には旦那さんではなく、何故か助けてくれた中年男性が座り、
旦那さんの方はどこか空いてる席へと移っていった。
状況が良く分からなかったが、ひとまず中年男性にお礼を言った。
彼の名前はアフマドというらしい。
穏やかで、優しそうな人だった。
彼はフェスに着くまでの道中、ずっと話しかけてきてくれ、色んな事を教えてくれた。
「フェスは自称ガイドのぼったくりが多いから付いていっちゃだめだよ。」
「断るときはアラビア語でラーッと言えば良いんだ。こう言って悪いヤツを追っ払うんだよ。」
「モロッコでは二種類の値段がある。モロッコ人価格と観光客価格さ。だからアラビア語で値段を聞けばモロッコ価格になるからお得だよ」
「そうか、今日はこのあと○○ホテルに行くのか。ちょうど俺の行くホテルの近所だから一緒にタクシーで行こう。なぁに、お金はいらないさ。」
アフマドは他にも、バスの窓から見える風景について説明してくれたり、
アフマドの家が、ワタシがフェスの後に行くつもりだったメルズーガという街だということで、
メルズーガに着いたら一緒にディナーを食べようと言ってくれた。
バスはお昼休憩に入り、
アフマドは「モロッコのケバブは本当に最高なんだ。一緒にシェアして食べよう!」
と言ってくれた。
「あれ?29番の席、もう誰か座ってるぞ?(・∀・)」
それがきっかけだった。
シャウエンからフェスという大きな街にバスで移動する為、
あらかじめチケットを予約し、それを持って車内に乗り込んだ時のこと。
ワタシの席であるはずの29番と、その隣の30番には仲良くモロッコ人夫婦が座っていた。
ここ、僕の席なんですけど、とアピールしてみるも一向にどこうとしてくれない。
車内は満席。ここに座れなければフェスまでの5時間、一人だけ立っていなければならなくなる。
ふてぶてしく座る二人に対し、言葉も全く通じず困り果てていた所に、
乗客のうちの一人であろう中年男性が現れ、どうしたんだい?と英語で言ってきた。
ワタシはチケットの半券を見せながら、つたない英語で状況を説明した。
すると中年男性は夫婦に何やら話し始め、二人が持っていたチケットを出すと
旦那さんは30番。
そして
奥さんの方は席番号が47だった。
それでも何故か頑なに動いてくれなかったが
中年男性が運転手まで呼んできてくれて、ワタシを29番の席に座らせてくれた。
奥さんはしぶしぶ47番の席へ移っていった。
そしてワタシの隣には旦那さんではなく、何故か助けてくれた中年男性が座り、
旦那さんの方はどこか空いてる席へと移っていった。
状況が良く分からなかったが、ひとまず中年男性にお礼を言った。
彼の名前はアフマドというらしい。
穏やかで、優しそうな人だった。
彼はフェスに着くまでの道中、ずっと話しかけてきてくれ、色んな事を教えてくれた。
「フェスは自称ガイドのぼったくりが多いから付いていっちゃだめだよ。」
「断るときはアラビア語でラーッと言えば良いんだ。こう言って悪いヤツを追っ払うんだよ。」
「モロッコでは二種類の値段がある。モロッコ人価格と観光客価格さ。だからアラビア語で値段を聞けばモロッコ価格になるからお得だよ」
「そうか、今日はこのあと○○ホテルに行くのか。ちょうど俺の行くホテルの近所だから一緒にタクシーで行こう。なぁに、お金はいらないさ。」
アフマドは他にも、バスの窓から見える風景について説明してくれたり、
アフマドの家が、ワタシがフェスの後に行くつもりだったメルズーガという街だということで、
メルズーガに着いたら一緒にディナーを食べようと言ってくれた。
バスはお昼休憩に入り、
アフマドは「モロッコのケバブは本当に最高なんだ。一緒にシェアして食べよう!」
と言ってくれた。
お金は二人で割り勘ということになり、先にアフマドが全額払ってくれ、
ワタシは席を確保して待っていた。
ボリュームたっぷり!デカデカとした肉の固まり。
いくら払えば良いかと聞くと25+5ディルハムだという。
+5とは、ケバブを焼くための炭代とのことだ。
それでも30ディルハム(370円)だから、かなりお得なのだろう。
アフマドはワタシの分のミントティーを丁寧に注いでくれ、
肉の油で汚れた手を拭くためのティッシュまで取りに行ってくれた。
バスは再び走りだし、広大な平原を駆け抜ける。
そしてついにフェスの街に着いた。
ホテル近くまで一緒に行こうと彼に言われていたので着いていくことにした。
アフマドは、「バスターミナル周辺のタクシーは皆高いから離れた所から乗った方が良い」と教えてくれ、移動することにした。
何故かホテルの方向とは逆の方向に歩き出したアフマド。聞くと、こっちにバス停があるらしい。
そして……
ワタシは彼から逃げた。
……ふぅ。
はい。逃げました。(´∀`;)
ビックリしました?( ̄▽ ̄;)
これはね、、、直感です。
ここまで読んで頂いて、アフマドが怪しいと思った方はいますか?
分からないけどね。ホントの所は。
でもね、ワタシの直感が言ってる。
こいつは危険だ。と
文章だと説明しにくいけどね。
話がうますぎる。
親切すぎる。
今後も接点を持とうとしすぎる。
確かにバスで助けてもらった一件については感謝なんだけど……
それとこれは別の話。
悲しいことに、旅をしてる上で頭の片隅に常に持ち続けなければいけないのが、
相手への「疑念」
どれだけ仲良くなろうとも、どんなに親切にしてもらおうとも
相手の心の裏側というヤツを探らなければならない。
真に分かり会える仲になる為にはすごく長い時間が必要だと思う。
危機察知能力のスイッチは常に入れとかなければならない。
これで、実際はほんとにほんとのイイヒトだったとしたら
「ごめんなさい」すれば良い。
まぁ、逃げた時点で真実は闇の中なんだけどね。
ただ……
ただね…
その後にフェスの宿のオーナーに聞いたところ
オーナー「えっ!?ケバブの炭代?そんなの聞いたこと無いよ」
そして極めつけは……
アフマドに教えてもらったメルズーガの彼の家の住所…………
何も無い所でした。
自分の身は自分で守りましょう。
(どこまで人を) 信じるか信じないかはあなた次第です。(←都市伝説風に言う)
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