72話 お兄さまの親切にハハッ♪


ブルサ最終日の夜。



ワタシは今、困った事態に陥っております。


宿から徒歩1分の所にあるスーパーマーケットにて


顔を覚えてもらって仲良くなった3人の店員さんに最後の別れを告げていたんですが

不意に、話題がずれて…


君の宗教は何なんだ?と詰め寄られております(  ゚ ▽ ゚ ;)


出ました出ましたーこのしつもーん(´∀`)

これ聞いてくる人は大体宗教に熱ーい人!

うーん。ワタシ無宗教なんですが……

無宗教って英語で何て言うんだっけ?


よし、こーゆー時は。


ゆ「仏教徒です(´∀`)」


おっさん「それはダメだ!」


えーーー!?(゜д゜;)イキナリ全否定!?


仏教徒って答えるのが一番無難だと思ったのに。


ダメとはどういうことだ?(・∀・;)




おっさん「仏教は世界の終わり。つまり敗者なのさ。分かるかい?


分かるかーーっ!!(;´Д`)





おっさん「仏教はダメだけど、イスラム教はムハンマドがどーたらで、コーランがどーたらで…… ←聞き流すことにした



おっさん「…とゆー訳で、君は今からイスラム教徒になりなさい。


ゆ「はい。分かりました」 ←抵抗する事を放棄した。


日本人パワーで場の空気を読み、大人しく従うことにしました。


おっさん「よし。なら礼拝のポーズを教えよう。仏教徒は手を合わせるだろ?それはやらないんだ。あーして、こーして……    


はぁ。帰りたい……(´・ω・`)


おっさん「よし、それで良い!グッドグッド♪」



そりゃどうも(  ゚ ▽ ゚ ;)


そんなこんなである意味思い出深いブルサの最終日でした。



翌日、いよいよトルコ最後の都市イスタンブールに向かいます。


お世話になった宿の人にお礼を行って、早速出発ー(・∀・)







………………うーん。



はて?どうやって行こうか(・ω・)←ホント馬鹿だな

そういえば郊外にある長距離バスターミナルまでの行き方が分からない。  


いや!知っている!知っているんですよ!


38番のバスに乗れば良いって知ってます!


でもね確か、市内バスに乗るにはバスカードというものを発行せにゃならんらしい。…ということも知ってます(°∀°)


現金受け付けてくれないという縛りルール(´・ω・`)


トルコさんはカード社会なんですかね?



バスカード発行はどこでやるんだろーと困っていると

暇そうにしていた見知らぬ男性が声を描けてきてくれました。


事情を話すと

「それなら僕のバスカードを使えば良いさ。ハハッ♪


こうしてバスに乗るときに彼がカードで払ってくれることに。


その分のお金を彼に小銭で渡そうとすると


「あぁ、たったの2リラだから構わないよ♪遠慮するな兄弟ハハッ♪」

まぢ?ありがとうお兄さま(´・ω・`)


そしてバスがやって来て、お兄さまがワタシの分を払ってくれ


お兄さまご自身も乗り込んできました。


あれ?(・∀・)お兄さまはどうしてついてくるの?バスターミナル行くの?


「最後まで案内するよハハッ♪


まぢ?いや、奢ってもらっておいてこんなこと思うのあれだけど、


もう大丈夫だよ?(´・ω・`)


「君は日本人だろ?僕は日本人が本当に好きなんだ。どれくらい旅しているの?」
「あ、ありがとう。世界一周してるんだ。あなたはトルコの人?」
「いや、僕はシリア出身さ。そうかぁ、日本人はリッチだからなぁ。僕なんか自分の国が今相当危ない状況だろ?もう6年も故郷に帰れてないんだよ。」
「…………あらぁ」 ←これはもしやと気付く
「日本にも行ってみたいけど、僕の国籍じゃVISAも取れないしね、そもそもお金が無いから」


や、やはり、これは、

散々親切にしといて後でお金を要求するパターンでは?(  ゚ ▽ ゚ ;)  しかも同情を引く高等テクニックのオプション付き?


インドとかだと警戒してたから引っ掛からなかったけど


まさかのトルコで?


や、やべぇ( ̄□ ̄;)

そうこうしている間にバスターミナルに着き、当然の様に一緒に降りてくるお兄さま。


「も、もう大丈夫だよ。ありがとう。」
「まだイスタンブールまでのチケット取れてないんだろ?手伝うよハハッ♪


うむむ……(´・ω・`)


チケットカウンターへ向かい、イスタンブール行きのチケットを購入しようとすると


「ここは高いな。隣のバス会社の方が安いしWi-Fi付きだからそっちに行こう」

え?そなの?と付いていく。


「やぁ、イスタンブール行きのチケットを1枚彼に出してやってくれ。」


と、お兄さまが代わりにカウンターでやりとりをし始めた。



「この席は通路側だろ?彼は旅行者だから窓側にしてやってくれ。その方が写真も撮りやすい。」


こ、こやつ。なんて優しいんだ( ̄□ ̄;)


しかし逆に見返りの要求がいつ、どう来るか怖いんですけどー(゜д゜;)



お兄さまのお陰で無事チケットをゲット出来ました。


そろそろか?そろそろチップ的なものを要求して来…
「バスは32番に停まるから。じゃあね。良い旅をハハッ♪





(  ゚ ▽ ゚ ;)え?






(゜д゜;)





う、






疑ってすみませんでしたーー!!(iДi)←そうだね。まず謝ろう。



何の見返りも求められなかったーー!(;´Д`)

ただの、質の高い親切だったーー!(;´Д`)

うわーー! 笑


あまりにもあっけなく立ち去ろうとしたので、慌てて追いかけてしっかりとお礼を言いました。


シリア人男性……なんてイイ人なんだ……
ワタシが総理なら彼にVISAを発行してましたよもう。


感謝に感謝を重ねつつも、イスタンブール行きのバスは発車です。








途中フェリーに乗り、バスごと海を渡ります。


トルコの面積は広大で、アジア側とヨーロッパ側の2つの顔を持つ大国。


イスタンブールはヨーロッパ側の大都市なのです。



イスタンブールに近づくにつれ渋滞がひどくなり、バスがなかなか進みません。


うぅ、そろそろトイレに行きたい……( ̄ー ̄;)

さっきから我慢してるんだが、ちょっとそろそろヤバイぞー。


尿道を説得出来るのも時間の問題になってきた。


いつ?いつ停まるのこのバスは……?



耐える




耐える




耐える




だ、だめだ…(°∀°;)


隣の男性に声を掛ける。

「あ、あのぅ…ト、トイレってまだですかね…」


「トイレ行きたいの?ちょっと待って」


バス車内のスタッフを呼んでくれました。

「#%*€+"@+;」

どうやら事情を説明してくれてるみたい。


「もうすぐ次の停留所に着くそうだよ。あと20分くらいだって。」


「あ、ありがとう。20分ね。( ゚ ▽ ゚ ;)」


再び人の優しさに感謝しつつも今はその余裕も無い状態。


果てしなく長く感じた20分を耐え、バスが停まったと同時に飛び降ります。


「2分で帰ってくるから出発しないでー(。>0<。)」と、言い残し

メジャーリーグの盗塁王並のダッシュで走り、

まさに滑り込みセーフとはこの事でした。




バスに戻ると隣の席の男性がいない。
ここで降りる人だったみたい(´・ω・`)


お礼、ちゃんと言えなかったな……

ありがとね。お兄さま2号…(´・ω・`)

↑これはまだ平和なとき。






イスタンブールに着いてからも、メトロの切符の買い方で四苦八苦

近くの駅員の袖を引っ張って教えてもらう。

※メトロはどこに行くにも片道4リラ(180円)だと判明。  回数券を買えばもっとお得になるっぽい。




ここまで来るとアジア人がいようが大して注目されません。






街中を走る路面電車「トラム」に乗って目的地まで。




結局宿に着いたのは出発から5時間後。夕暮れ時でした。


宿泊先は旅友達の麻衣子ちゃんの過去ブログを勝手に盗み見て 参考にした
AGORA GUEST HOUSEで決定。



疲れた。色々と。


しかし今日は人の優しさに触れた1日でした。


いやぁ、びっくりしましたねホントに。


特にシリア人の彼には申し訳ないことをしました(  ゚ ▽ ゚ ;)


せっかくの親切を疑ってしまうとは。


まぁ、でもね。
僕らみたいな旅人は生き抜くためにもどうしても疑ってかからなきゃいけないんですよ(´∀`;)


こればっかりは身を守るために常に必要なことなのです。



致し方ない!うんうん(`・ω・´)



でも感謝するところはしっかりする!


そーゆーことです。


しっかし彼らはどうしてこんなにも優しいんでしょうねぇ



ワタシがイスラム教に改心したからかな?









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《トルコぷち情報》
ブルサで毎晩開催されるセマーという伝統舞踊。




いつでも無料で観れます。
果てしなくクルクル回る踊り。でもなんか面白い…(´∀`)

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元高級ホテルマンが行く”初めての海外一人旅でいきなり世界2周”。 旅中に手に入れたウクレレと共に行く失敗だらけのゆる~りウクレレ旅です。


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