70話 ゲーホゲホッ

早速ですが、


ワタシがいるのはすでにパムッカレではありません。


ブルサ(BURSA)という街に来ています。


ブルサ』
トルコ北西部の街。シルクロードの西端の都市として栄えた。


特にね、何があるわけでも無いんですが。


ここはトルコの伝統風呂「ハマム」がある温泉街ということで、


ワタシもそのハマムとやらに挑戦してみよう思い、やって来た訳です。


ホテルのすぐ横にあるさびれたハマム



恐る恐る入ってみると



じぃちゃんが二人、茶をしばいておりました。


無言でキョロキョロしまくり、「トルコ語が話せません」「ハマム未経験者ですを同時にアピールしてみる。




するとおじさんが現れ、

何やらバスタオルを渡してくれ、そこの個室で着替えろとジェスチャーを送ってきました。


ふむふむ。よし分かった(`・ω・´)


個室に入り、すっぽんぽんになって腰にタオルを巻き付ける。


部屋を出るとおじさんに奥の部屋に案内されました。



案内されたのは大浴場的な広いスペース。


室内はサウナには程遠いがある程度の蒸し風呂的な熱気が感じられました。


おや?浴槽がないぞ?


と、思っていると


この中央部分を指さし、またジェスチャー。


どうやらここに寝そべって待っていろ、と言うことらしい。


箱根温泉のおかみさんばりの「ごゆっくりー」を言われ、


おじさんは出ていって、ワタシだけになってしまいました。


とりあえず、中央台座で寝そべってみる(・ω・)


台座が熱を帯びてポカポカしていました。


日頃日本のサウナに慣れてる身としては


もうちょっと温度あげないと汗かかないよ、といった具合の室内温度。



しばらくじっとして待ってみます。


待つ


待つ




えっと、、

このあとどうすれば?(  ゚ ▽ ゚ ;)


確かに温かいけど、汗かかない程度だからあんまり寝そべってても意味無いんだけど!(´Д`;)




20分以上、黙って寝そべっていると


ようやくさっきのおじさんが戻ってきました。


ワタシと同じく裸にタオル一枚で。


ん?おじさんも入浴するの?(°∀°)


と、思ったが違うらしい。


ワタシを手招きして壁際に座らせると、


まず、桶に注いだお湯をいきなり問答無用でワタシにビッシャー!



えーー?(・∀・;)




ビッシャーッ




バシャーッ



おじさん……ち、ちょっと……息、息できなゲーホゲホッ( ゚ ▽ ゚ ;)



てゆーか、普通上からかけるよねお湯。


なんで下からかけてくるのこの人、ばかなの?


鼻に入るんですけど(´Д`;)ゲーホゲホッ


ゆ「も、もうりょっろ、よわれに……( ̄□ ̄;)」※「もうちょっと弱めに」



思わず日本語で訴えてみた結果



何も変化なし。 ←それはそうだ




………………とりあえず、静かに黙って耐えてみる




ビッシャーッ




バシャーッ






次に手に持っていた垢擦りタオル的なものでワタシを擦り始めました。


それはもう、力の籠った手つきで。


いでっ! いでででででっ!  ←日本語


首を強引にあっちに向けられこっちに向けられ


強い力でゴシゴシ全身を擦られました。


ちょっとおじさんターイム!(;´Д`)


タイムアウトを要求したのですが却下され


おじさん一切リアクション無しの無表情のまま作業続行(´・ω・`)


もはやワタシの顔を横にする時は、髪の毛引っ張って横を向けさせる荒業


おじさんそのやり方、角野卓造には通用しないからな(`Д´)


ここにカメラがあったら間違いなく笑える映像が撮れただろうなと思えるほど、まさに、されるがまま状態。


タオル一枚でお腹たぷたぷさせながら擦りまくるおっさんと

タオル一枚でひぃひぃ言いながら擦られては手荒にお湯をぶっかけられるワタシ。


静かな浴室で男二人の異様な光景( ̄▽ ̄;)


垢擦りなんて日本でも経験ないけど、こんなもんなの?(  ゚ ▽ ゚ ;) ←絶対違う


しかし、出る垢の量は半端なく、足下にこんもり溜まるほどに( ̄▽ ̄;)


一体どれだけの垢と一緒に旅してたんだろ。





擦り終わるとまたもやビッシャーかけられ


そして次はこれでもかってくらい液体石鹸的なものを頭からかけられ


全身泡だらけに。


あれ?俺ってアワアワの実食べてたっけ?ってくらい身体中ふわふわ泡に支配させられ、


そして気付いたらまたもやバッシャー






どうやら終了らしくおじさんは満足した表情で出ていってしまった。


ふぅ、手荒だったなーと思いながら自分の肌を触ってみると


あれ?16歳の女子高生の肌がなぜここに?(゜д゜;)あぁ、俺の肌か。びっくりしたー。


ってくらい肌がとぅるとぅるしてます。


へぇ、こんなに変わるもんなのかと感心して外に出るとおじさんが待ち構えていて




タオルで全身ぐるぐる巻きにされ、砂漠の民にされました。


実際、手荒ではあったけれどもどうやらこの手荒さも伝統らしく、


終わってみれば体はポカポカ

肌はすべすべ

すっきり快適で気持ち良い。



ふぅっ!良いお湯でした。ゲホッ




さーて、コーヒー牛乳はどこかな?(°∀°) ←無い




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市内バスは2両編成の、めっちゃ長いやつが走ってる。


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元高級ホテルマンが行く”初めての海外一人旅でいきなり世界2周”。 旅中に手に入れたウクレレと共に行く失敗だらけのゆる~りウクレレ旅です。


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