68話 ここに来た理由

トルコ語で「入り口」のことをギリスって言うんですけどね


スペル的にはGIRISと書くわけです。


トルコに入国した初日にバスターミナルへ駆け込んで、必死にトイレを探していたんですけど


ここで何も知らないワタシは驚愕の光景を目にすることになるのです。


どこもかしこもトイレの前にはこのギリスと書かれた看板ばかり。


ワタシはてっきりガールズと読むと思い込んで


なんでここには女子トイレしかねーんだよぉぉぉぉ(((゜д゜;)))


と、焦りながらその看板を怨めしく思ったものです。


幸い、ワタシが思うその女子トイレなる場所では多くの男性が行き来してたので、


あれ、共用なのか?(・∀・)とお馬鹿な勘違いをしながら入っていって、事なきを得ることが出来ました。


トルコ語はややこしいのです。














早朝5時、まだ暗い夜空の中、迎えに来たミニバスに乗り込み、草原へ向かいます。


乗り合わせた乗客は全員中国人女子。


男はワタシ一人だけでした。


気付いてはいたけど、このカッパドギアの中国人率の異常な高さはなんなんでしょうね?(  ゚ ▽ ゚ ;)



草原に着き、寒空の中、出発の時をじっと待つ。



空が明るくなってきました。

そうです。ワタシは今日気球に乗ります(≧▽≦)


熱気球による空の旅はカッパドギア最大の目玉!


ワタシはこの為にここに来たようなもんです。






いよいよワタシ達(活発系おしゃべり中国人女子×14名+孤独系中性ジャパニーズ×1名)も飛び立ちます。




辺りではあちこちで歓声が上がり、色鮮やかな気球が次々と飛び立っています。



気球は少しの風でも傾いたりして離着陸の時が一番大変で、危険でもあります。


しかし今日は無風(°∀°)

素晴らしい飛行日和です!


そしていよいよ…

浮いた~~(゚∀゚*)ノ

なんか、なんの衝撃とかもなく静か~にふわっと浮きましたよー(°∀°)



きもちーーっ!(≧▽≦)
なんですか?この絶景といい、この絶景はっ!( ̄□ ̄) ←2回言う



せ、先生!大変ですっ!

雲が1つもありませんッ(°д°;)



何なんですか!この空の青さはっ!
ぬぁんなんですかー!この空の青さはーっ!   ←2回言う


眼下に広がる小さくて可愛い街並みと
その周りを飛び交う色とりどりの熱気球


この景色はこの旅でも今んとこ一番じゃないかなー( ̄ー ̄)
なんて、一人でぼーーっと眺めていると


トントン


ん?


誰かに肩を叩かれました。



振り向くと


「ねぇあなた、写真をとってくれないかしら?」

中国人女子の中の一人が声を掛けてきました。


あ、あなたは…!(((( ;°Д°))))


ワタシは見ていたのです。

出発前に彼女が怒りをあらわにしてスタッフに猛抗議をしていたのを


「ちょっと!!私達は朝日が観たかったのにもう昇っちゃってるじゃない!遅すぎるのよ!どうしてくれるのよ!?えぇっ!?」


「すみません。分かりました。通常1時間の飛行の所を、20分更に追加しますからー。だからそんなに怒らないで下さい。」

スタッフももはやたじたじ


こ、恐ぇーー(;´Д`)



この人、怒り慣れてるんでしょうかね?
めちゃめちゃ腹から声出してるー!


ま、確かにワタシも朝日は観たかったけど、スタッフが悪戦苦闘しながら必死に総出で準備してたので、まぁしょうがないかと日本人らしく諦めていたのですが、

すごいっすねー( ̄▽ ̄)(苦笑)


この人には関わらないようにしようと思っていたのに

400メートル上空で、まさかそちら様から関わって頂けるなんて ←敬う


快く彼女らの写真をとってあげ…いやいや、撮らせて頂き、


何枚か撮ってカメラを返すととってもお気に召されたご様子でしたので


これでワタシの役目も…



「ねぇ、こっちも良いかしら?」
「私のもおねがーい(*^^*)」
「これでも撮ってぇ♪」


あちこちからオーダーが入りました。



はて。そういえば大学のゼミでもこんなことよくあったような…(゜□゜)



一瞬昔のことが頭をよぎりました。


これは余談ですが、ワタシのゼミは男子が5人、女子が19人というメンバー構成で


必然的に女子の方が発言力も強かった…ような…( ̄▽ ̄;) ←あんまり言うとこのブログ上で怒られると判断


大学の卒業式に振り袖、袴でおめかししてきたゼミの女の子達。



卒業おめでとー♪ゆっちー写真とってー(*^^*)
あたしもー♪

ゆ「オッケー♪」


パシャっ  パシャっ


ゆ「ところで皆、俺が写真に写ってないケド大丈夫ー?」


全員「(*^^*)


あ、そう(  ゚ ▽ ゚ ;)




というのをカッパドギアの気球の中で思い出しました(笑)


ま、実際は嫌でもなんでも無いし、中国人女子の申し出も、快く引き受けましたがね。


さて、飛行も終盤。

密かに思っていたことなんですけどね。

晴れ男っぷりが凄くないか自分!(°∀°)


インドのハンピにしろ、
カンボジアのアンコールワットにしろ、
スリランカの茶畑にしろ、

ここ一番の時は必ず良い天気でした。


自分の運のよさに感謝です。

でもこーゆー事を言うと次から天気が悪くなる気がする(´・ω・`)




あ、ちなみにこのカッパドギアの気球に関しては、

天気が悪ければキャンセル出来て全額返済してもらえるし、

天気の良い日に何度でも振り替えできるんで

雨男、雨女のあなたでも、問題ナシです!




さて、あっという間の空の旅が終わり、地上に戻ります。





みんなで旅の成功と無事を祝福し




シャンパンで乾杯です。(≧▽≦)



こーんな立派な飛行証明書も頂きました。
つくづく空が青い。



最後はここまで頑張ってくれたパイロットのフィローさんと記念写真。



はい。ここまで全て込みで110ユーロ = 14000円です。


これまでで最高の贅沢。


やはり最高の景色を見るためにはこれぐらいの出費は必要経費と捉えるべきでしょう。


あの景色を観た後では、そんなに高いとも思いませんでした(*^^*)


宿に帰り、用意してくれていた朝食を頂きました。

朝食無料!
コーヒー、紅茶、飲み放題です。

ほんっと、ここ良い宿だわ!



さて、早起きしたので寝ます(*^^*)

おやすみなさい。





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