な、な、な……
無いーーーーーーーーッ!!(((゜д゜;)))
誰もいないドミトリールームで上半身裸で一人叫ぶワタシ。
シャワーを浴びていた時間はたったの15分。
部屋に戻りベッドの上を見るとタブレットとカメラが消えていた。
同時に、唯一同室だった黒人カップルの二人の荷物までもが消えていた。
やられた。
まさかこんな短い瞬間を見計らってチェックアウトするとは。
二人で行動していたことも、見張り役を立てるという意味で有効な手段だった。
自分の無警戒さを悔いた。まさか旅に出てわずか三か国目で2大重要アイテムを失うとは。
旅に出てまだ2か月もたってない。ましてや英語力もまだ全然。
今日はマレーシア最終日。国境を超えるマレー鉄道の列車時刻も迫っていた。
どうしたらいいのか分からず、結局は何もせずただ荷物をまとめて宿を去ることにした。
マレー鉄道から見た景色は、、、あまり覚えていない。
タイのバックパッカーの聖地、カオサンロードの日本人宿についた。
多くの日本人旅行者がおり、ワタシはそこで旅の熟練者たちに事情を話すことにした。
A「あー、それは災難だったねえ。」
ゆ「そうなんですよー。僕一応旅行保険に入ってるんですけど、カメラとかタブレットって、保険でお金返ってきたりしないですかね?」
A「あぁ、それは無理」
ゆ「…なにゆえ?」
A「保険を請求するには被害にあったという証拠がいるからね。普通はすぐに警察に行ってポリスレポートを書いてもらうんだよ。でも君は警察行ってないでしょ?」
ゆ「……ハイ( ゚ ▽ ゚ ;) 」
A「そして国も移動しちゃってる。マレーシアでの被害をタイでなんとかすることは出来ないなぁ」
ゆ「……へい( ゚ ▽ ゚ ;) 」
多分そうだろうなとは思ってた。
まぁ、こうなったのは自分の責任だ。
ここはすんなり諦め…
B「…まぁでも、タイで盗られたことにしちゃえば良いんだけどね。」
ゆ「………え?( ゚ ▽ ゚ ) 」
―――数日後―――
ゆ「えーと、ワタシ、昨夜、盗まれた、タイで、えーとカオサンロードで。くれないか?ポリスレポートを」 (←必殺「英単語のみで乗り切るの術」)
タイ人警察「…………」
どきどきどきどきどきどき(;°皿°)
疑われたか?嘘だとばれたか?い、一応困った顔アピールで同情ひく作戦は使ったんだが(´・ω・`) ←こんな顔
タイ人警察「………OK」
やたっ!( `▽´)これで保険請求出来る!お金返ってくる!
カメラとタブレットのお金が返ってくるー♪
多分全額は返ってこないとは思うけど、そこそこは返ってくると思うし、
それでとりあえず新しいカメラでも買おうかな(*'▽')
タイ人警察「ポリスレポートの欄に盗られたものを書くとこがあるんだけど、カメラとタブレット以外に何かあるか?」
ゆ「…………ん?( ゚ ▽ ゚ ) 」
ワタシがその後なんて答えたかはご想像にお任せします。( ゚ ▽ ゚ ) ←悪い顔
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