63話 引き分け………か?

うーん。誰かヨーロッパでワタシと合流して楽しくゴールデンウィークを過ごしちゃおう♪って方いませんか?(笑)


ほら、ヨーロッパまで来ちゃうともう日本人宿なんてほぼ無いですし、


こりゃもうずっと1人ぢゃね?的な予感が非常にするんですよねー( ̄▽ ̄;)


やっぱりバックパッカーは少ない気が…



多分それはそれで楽しめると思いますが、やっぱり淋しいし!


も、もちろん旅のエスコートはワタシがっ!(°∀°)  ←超不安


予定はあなたに合わせます!(誰に?)



と言うわけで、



このブログの主役になるのは、画面の前の、そぅ!君だ!


どしどしご応募お待ちしておりまー…

…え?なになに?



おめぇと違ってこっちは暇じゃないんだよ?









すすすいません…(;△;)







さて、本編です。








エスファハーンを早朝8時に出発し、次に向かったのはカーシャーンという街。




この街には特に用は無かったんですが、車で1時間の距離に砂漠の中にある古い村があるとのことで行ってみることに。


ところがいざカーシャーンのバスターミナルに降り立つとずいぶんと閑散とした所で、


長距離バスが数台あるだけで、タクシーも停まっていない。


うーん、村まではミニバスかなんかが見つかるだろうと思っていたが、まるでそんな可能性は無さそうだ。


さて、どうしようかと途方にくれているとたまたま一台のタクシーが通ったので、これ幸いにと料金交渉を開始。


ゆ「おじさんおじさん。アブヤーネ村に行きたいんだけど乗せてってくれる?」
運転手「結構遠いな。片道50万リアル(2150円)だ」


高っ(゜д゜;)


ゆ「いやいや、高いよおっちゃん(´□`。)せめて40万リアルにして?」  ←可愛い子ぶってみる
運転手「45万リアルが限界だな。ラストプライスだよ。どうする?」
「くっ………足元見やがって」 ←日本語  


しかし他に手段が思い付かなかったので

えぇぃ。ままよ!と半ば諦めモードで承諾。


とりあえずこの先の日程上、イランで行きたいところももう無かったので、ここは奮発しても良いかと考えました。


だがなおっちゃん、これで終わったと思うなよ(。`Д´。)と内心で激しく闘志を燃やしながらもタクシーに乗り込み、出発。

………


………


ふふふ。本当の値段交渉はここから始まるのだよ( ̄▽ ̄)


ゆ「ねぇねぇ、帰りもあるんだけど、往復するなら安くしてくれる?」
ゆ「片道だけじゃ帰り分が損でしょ?」
ゆ「80万リアル?高すぎるよ、バカじゃないの?


こうしてあの手この手で70万リアルまでは下がったのだがそれでも高い。




ゆ「…60万リアル…(´・ω・`)」
運転手「70万リアル。


これはやり方を変えるべきだな(`・ω・´)




「おっちゃん!煙草吸う人?あ、インドの煙草あげるよ(≧▽≦)あとアメもあげるね♪」
「ひゃっほーう、砂漠だぁー!楽しいね?おっちゃん」  ←無邪気さを演出


分かりやすく仲良くなる作戦に切り替えました( ̄ー ̄)


実際に道の両側は見渡す限り地平線が続いており、窓から吹き込んでくる風が最高に気持ちいい!


おっちゃんとの会話も弾んできました。


話してみるととても優しい笑顔を見せてくれるおじさんでした。


…よし(`・ω・´)


ゆ「60万リアル………?(´・ω・`)」
運転手「70万リアル。


ちっ。



まだまだ諦めません(。`Д´。)







砂漠の道をしばらく進むと羊飼いと羊の群れを発見!



ヤギとか牛は今までたくさん見てきたけど、羊は無かったなと興奮して近寄ってみる。


しかし羊たちに絶妙な距離感を保たれてしまうので毛皮に触れること叶わず。


羊飼いの青年は、羊たちが枯れ草を食べるのをただじーーっと眺めていて、


彼の側には2匹の大型犬がじゃれ合っている。


やがて青年が口で何やら合図を送ると羊たちは、ゆっくりと同じ方向に歩きだし、


犬達と青年もその後にゆっくりとついていく。

見渡す限りの広大な荒野。

乾燥した大地と枯れそうな草。

それを夢中で食べるたくさんの羊たち。

彼らにとってはこれが日常の風景なんだろうなと思い、


腹いせでだいぶ待たせていたタクシーへと戻りました。






車を走らせていると、景色は徐々に岩石地帯に変わり



アブヤーネ村たどり着きました。


『アブヤーネ村』
イラン北部の砂漠地帯の中にひっそりとたたずむ、昔ながらの生活をしている歴史的な村。
イランの文化遺産に登録されており、岩山に沿って赤粘土やレンガで造られた家が建ち並んでおり、その美しさは多くの観光客を魅了する。


岩山に囲まれた小さな村。赤粘土で造られた小さな家の壁は叩くと乾いた音がしました。     ←いや叩くなよ









若い人はほとんどおらず、お爺さんお婆ちゃんが玄関先でぽかぽか日向ぼっこをするような静かでゆっくりとした時間の流れる街です。








一緒に行動した家族。やっぱりどこの国に行っても、子供は可愛い。


女の子は一体何歳くらいからアバヤを着始めるんだろう。お赤飯のタイミングという訳でも無さそうだ。






観光客がたくさん来ていて、さぞかし写真を撮られるのが嫌だろうなと思っていたらそんなこともなく、

売っていたドライフルーツを笑顔で差し出してくれた。可愛い…


イランは国土の8割が砂漠地帯であり、


人が住むために発展していった街はどんどん都市化していってる。


それでも、こんなほのぼのとした暮らしをしている村もあって


「あぁ、壮大なモスクや遺跡も良いけれど、やっぱりこーゆー自然と共に生きてる人や場所を訪れる方が好きだな」と


改めて思いました。








さぁ、帰りましょう。楽しい時間はあっという間です。



満足のいく1日を送れたのでとても気分が良いです。

帰りの車の中でもおっちゃんとたわいも無い話で盛り上がりました。


おっちゃんも実は付いてきていて、
アブヤーネ村を一緒に観光しました。


「ほら、こっちにお祈りする場所があるぞ」なんて、あちこち教えてくれたりもしました。


ぐんと距離も縮まった気がします。


帰り道、ワタシの持っていたインドの煙草を二人で吸っていたとき


おそるおそる聞いてみました。


ゆ「ねぇ、60万リアルにし…
「65万リアルだ」


………………(´・ω・`)




………………ちっ(´・ω・`)




今回は引き分けという事にしておきましょう(´・ω・`)



さて!ここからです。ここからが地獄の始まりとなったのですが、それはまた次回に。




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