日本出発はちょうど3か月前
冬の寒さが本格的になってきた頃でした。
海外経験がほぼ皆無な上、一般常識すら危うい自分にとって
飛行機に乗って単身、海を渡るだなんてどれほど無謀で
どれほど勇気が必要だったことでしょうか。
海外のATMでちゃんとお金降ろせるの?
Wi-Fiってどーやって使うの?
目的地まで行くにはどうしたら?
旅中に航空券ってどうやって手配するの?
クレジットカードってちゃんと海外で使えるの?
そもそも英語は通じるか?
「分からない」は「不安」に変わり、「不安」は「恐怖」に変わりました。
更に無謀なことに、ワタシはガイドブック1つ持っていかずに出発しました。
現地に行ってしまえばなんとかなるだろう。
そんな甘い考えを持って出発したのです。
記念すべき1か国目に訪れたのはベトナムでした。
空港から一歩外に出たとき、独特の熱気や喧騒を感じ、自分は今海外にいるんだと実感できました。
不安や戸惑いもあったけれど、
期待と感動の方が何倍も大きかった思います。
しかし、辛さはすぐにやって来ました。
結果として英語は全く通用しませんでした。
ワタシが使えたのは、中学生レベルのうろ覚えの単語のみ。
かろうじて意思は伝えることが出来ました。
しかし、相手の英語を聞き取ることはどうしても出来ませんでした。
どこに行きたいのかを言えず
どこに行けば良いのかも聞けず
何を言っているのか分からず相手に呆れられ
一体自分は何をどうしたら良いのかすら分からなくなり、途方に暮れてしまいました。
たまたま日本人在中の旅行代理店を見つけたときは、涙が出そうになりました。
1か国目のベトナムでは『海外で頼りになるのは自分だけ。全てが自己責任の世界』という事を学んだのだと思います。
2か国目はカンボジアでした。
この国に入国した当初から感じていたのは「孤独」と「疲れ」でした。
ベトナムでは何を見るのも何をするのも新鮮で、
疲れも孤独もアドレナリンが吹き飛ばしてくれていましたが
その効果は長く続きませんでした。
まだたったの2週間程度しか海外にいないのに、もう日本に帰りたくなっていたのです。
主な理由は
日本語の無い日々
慣れない生活
繰り返される長距離移動
話し相手のいない寂しさ
あとは、バイクから転がり落ちて怪我もしました。
身体が弱ると心も弱る。
この時ばかりはLINE電話で友達に連絡を図り、
電波が悪く全く会話にならなくても
声を聞けただけでも涙が出そうになりました。
異国の地で1人、親しい人の声を聞けるだけでこんなにも心強いものなんだなと思いました。
1度日本語が聞けて安心すると欲が出るもので、
弱った心身の回復を図るべく、
その頃から日本人宿ばかりを選んで利用するようになりました。
カンボジアでは、自分の周りにいてくれる人達の大切さ、有り難さを心から感じられたのだと思います。
3か国目はマレーシア。
旅に少し慣れてきた気がしました。
相変わらず相手の英語は聞き取りにくいけど、自分の英語は少し上達したつもりでした。
日本の学校で教えてる英語は、試験のためのものでしかなく、回りくどい上に伝わりにくいものだと知りました。
接続詞がどうとか、関係代名詞の位置がどうとか。
実際はもっとシンプルです。
向上心も出てきました。
ネットで安く買った英語のレッスン本を読んで更なる英語力アップを図りました。
そして余裕が出てくるとその分、考えることが増えました。
旅の今後について
自分の将来について
日本で汗水垂らして働いている友人達を思い浮かべると、なんだか浮き足だってしまう自分もいました。
投資家や、将来有望な若者達などから話もたくさん聞けました。
マレーシアでは「考える時間」が印象的なものとなった気がします。
4か国目はタイでした。
唯一訪れたことがある国ということもあり、
懐かしい気持ちと、知っているという安心感を持って行動する事が出来ました。
さらに、バックパッカーの聖地と言われるカオサンロードで、
多くの友人と出会い、
語り合い、とても充実した日々を送ることが出来ました。
タイはただただ楽しかったです。
旅の疲れた心を癒す良い休憩になったと思います。
5か国目に選んだのはあのインドです。
旅する上で最も欠かせない国でした。
インドは本当に色んな意味でびっくりさせられた国だと思います。
汚さ、臭さにまずびっくりし、大気汚染ですぐに風邪を引きました。
街中のトイレの中にはこの世のものとは思えないほどの劣悪なものもあり早々に退散せざるを得ませんでした。
インド人の掴めない人柄や、態度にも驚かされました。
そのうち、むしろ掴めないのがインド人らしさだと思い始めました。
到底理解出来なかったり、面白すぎてつっこみどころが多いのが魅力なんだと徐々に納得出来てきました。
このブログでは散々インドを悪く言ってますが、今までの国でもう一度行きたい国を1つ挙げるとしたら、それは間違いなくインドです。
それほど強烈で面白い国でした。
最後はスリランカです。
インドの後ということもあり、「なんてマトモな国なんだろう」と逆に戸惑った第一印象でした。
スリランカの人の英語の発音が綺麗なこともあり、相手の言ってることが理解出来るようになりました。
耳が英語に慣れてきたのかもしれません。
旅がどんどん楽しくなってきました。
自分の行きたいところに行き、休みたい時に休む。
状況によってルートを変え、辞めたきゃやめれば良い。
そんな日々が楽しくなりました。
ようやく旅人らしくなってきたんだと思います。
ここまでの計6カ国でアジア編は終了です。
ここまでの旅を語る上で欠かせないのがブログの存在です。
かなりハイペースで投稿していますが、辛くはありません。
どうやら書くのが好きみたいです。
他の人のブログを良く見るのですが、全く持って尊敬するばかりです。
みなさん、色んな考えや想いをしっかりと持って、それを言葉にして書いています。
ワタシの場合は自分の気持ちに名前を付けるのが下手なので、
あくまでありのままに起こったことをそのまま伝えるだけのブログにしようと決めました。
自分の考えはあまり書いていません。
自分の考えを載せると、暗い記事になってしまいそうだからです。
自分の記録用に書いているブログだけれど、ネットにupしてる以上は人様に読んでもらうもの。
なるべく読んでもらって楽しい気分になることを書こうと心がけております。
これからもお付き合い下されば幸いです。
ちなみに3ヶ月間アジアにいて、大体、1ヶ月にかかる費用は10万円くらいでした。
殆どは移動費と食費と宿泊費です。
特にかかるのは移動日で
例えば物価が安いインドに1ヶ月のんびり過ごすと2~3万円で済むのですが、
繰り返し移動することで結局どの国でも同じくらい出費がかさんでしまいます。
3ヶ月で30万円。こんなところです。
さて、今回は番外編ということで普段とはちょっと違って真面目テイストでお送りしてきました。
ネタもなく、脈絡の無い文章で書きたいことを思うままに書いてみたので退屈だったかもしれませんが
アジアを振り替えってみた自分なりのまとめです。
読んでくださってありがとうございました。
前回お伝えした通り、イランではネット規制でFacebookやアメーバブログが使えません。
2週間後にまたお会いしましょう(*^^*)
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